貞操権の侵害とは

■貞操権とは
貞操権とは、性的関係について、あるいは性的な行為をすることについて、自分の意思で選択できるという権利のことをいいます。

具体的には、誰と性的関係を持つかはその人自身の自由であり、他人から強制されたり騙されたりして、自分の意思に反した選択をすることはない、という権利を指します。

●貞操権の侵害について
先ほど確認した通り、性的な事由について自分自身の選択で行動できるという貞操権ですが、侵害される場合があります。例えば、相手が既婚者であることを隠していたがために、性的な関係を結んでしまった場合です。既婚者であれば性的関係を結ぶことはなかったとして、誰と性的関係を結ぶかという自由を侵害されていることになります。この場合、貞操権の侵害が認められます。

●貞操権の侵害による慰謝料請求
貞操権が侵害されてしまった場合、法的な手段としては慰謝料の支払いを請求することができます。しかし、必ずしも慰謝料請求が認められるとは限りません。ここでは、貞操権の侵害による慰謝料請求が、いかなる場合に認められるのかについて確認していきましょう。
まず、相手との肉体関係がない場合には、慰謝料請求が認められることは難しいといえます。一方、肉体関係を持っており、女性が妊娠している場合や、相手が既婚者であることを隠すにとどまらず、独身であると嘘をついていた場合等は、一般的に慰謝料請求が認められるでしょう。

これだけでなく、肉体関係を持った経緯や双方のおかれている状況等、様々な事情を総合考慮して、最終的に慰謝料請求が認められる否かが決定します。また、慰謝料の額についても、関係を持っていた期間や相手の悪質さ(だましていた等)といった事情によって、増減があります。

東京・新宿 男女トラブル・詐欺 相談センター（運営：原田法律事務所）では、貞操権の侵害に関するご相談を幅広く承っております。

慰謝料請求が認められるのか否か、どのように手続きを進めていけばいいのかといったお悩みに対し、弁護士が事情を伺いながらお答えいたします。

お困りの際には、当事務所までお気軽にお問い合わせください。