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口約束での借金にも返済義務はある?

友人や知人間での金銭のやり取りは、しばしば口約束によって行われます。

しかし、借用書や契約書がないと、返済の義務や条件についてのトラブルが生じやすくなります。

この記事では、「口約束での借金にも返済義務はあるのか」という疑問について、法的な観点から解説します。

口約束でも金銭消費貸借契約は成立する

民法において、金銭消費貸借契約は、お金の貸し手と借り手の合意があれば成立し、書面がなくてもその効力は認められます。

つまり、口頭での約束によるお金の貸し借りも、法律的には有効な契約とみなされ、借り手には返済義務が生じます。

借用書がなくても返済を求められる

口約束であっても、お金の貸し手は借り手に対して返済を求める権利を持ちます。

この際、借金の存在を証明するためには、電話の録音、メールやSNSでのやりとり、銀行の送金記録などが証拠として有効です。

また、借り手が一部返済を行っている場合、それは借金の存在を認めたと見なされ、返済義務の証拠となります。

返済を求める方法

口約束での借金返済を求める際のステップは以下の通りです:

1. 内容証明郵便での催促

借金の事実と返済を求める内容を正式に記載し、期限を設けて借り手に通知します。

このステップは、返済義務の存在と催促の正式な記録を残すことに役立ちます。

2. 法的手続きの検討

内容証明郵便に対する応答がない、または不十分な場合、法的手段を検討します。

 

少額訴訟:比較的小額の借金に対する迅速かつ簡易な訴訟手続きです。

通常訴訟:より大きな金額や複雑な事案に対応するための訴訟手続きです。

調停:双方が話し合いにより合意に達することを目指す手続きです。

3. 専門家への相談

法的手段には複雑な手続きや法律知識が必要になるため、弁護士に相談し、適切なアドバイスを得ることが重要です。

弁護士は、法的手続きの選択や進行において、最適な戦略を提案し、サポートを提供します。

 

口約束に基づく借金の返済を求める過程は、適切な手続きと法的対応が必要です。

迅速かつ効果的な解決を目指すためには、催促から法的手続きまで一連のステップを適切に実行し、必要に応じて専門家の助言を受けることが賢明です。

まとめ

口約束による借金には法的な返済義務が伴います。

借用書がなくても、貸し手と借り手の間で金銭の貸し借りがあった事実を証明できれば、返済を求めることが可能です。

しかし、口頭での合意には証明が難しい側面があるため、金銭の貸し借りをする際には、書面による確認を取ることがトラブルを避ける上で賢明です。

借金に関する問題は専門家の助けを借りて対処することで、適切な解決が期待できます。

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