同棲解消によるお金のトラブル｜事例や対処法を解説

同棲を始めると家賃や生活費などの支出をシェアするため、経済的にも効率的です。

しかし、別れや同棲解消が決まると共有していたお金のトラブルが発生しやすいのも事実です。

本記事では、同棲解消によるお金のトラブル事例や対処法について解説します。

同棲解消によるお金のトラブル事例

同棲解消時に発生する金銭トラブルの事例をいくつか紹介します。

退去費用など支払い義務の負担争い

賃貸契約の解約時、誰が退去費用を負担するのかを巡ったトラブルです。

家財道具の所有権をめぐる争い

同棲中に購入した家具や家電などをどちらが所有するかも、トラブルの原因になります。

購入者が明確でない場合や双方が費用を出し合って購入した場合は、話し合いが決裂しやすくなります。

家賃や生活費の分担に関する問題

同棲中に家賃や生活費を片方が多く負担していた場合、解消後に「返済を求めたい」という状況が生まれることがあります。

しかし、明確な契約や証拠がない場合、法的に返済を求めるのは難しいです。

特に口約束だけで生活費の負担割合を決めていた場合、請求の根拠が曖昧になるため、トラブルの解決が困難です。

借金や保証人の問題

一方がもう一方の借金を肩代わりしていた場合や、保証人になっていた場合、同棲解消後も責任が残ることがあります。

特に、借金を肩代わりした際に書面での合意がなければ、返済を求めるのは難しいです。

同棲解消の金銭トラブルの対処法

トラブルを適切に解決するためには相手と事前にしっかりと話し合い、必要な手続きを理解しておくことが重要です。

以下ではトラブルの対処法を解説します。

退去費用の支払いや同棲相手から借りたお金が返せない

金銭的な支払い義務が明らかになっても、すぐに支払えないこともあります。

貸主や同棲相手に支払いが難しい理由を正直に伝え、誠意を持って交渉することで支払期間の延長や分割払い、減額などを受けられる可能性があります。

それでもどうしても支払えない場合は、債務整理を検討しましょう。

同棲相手が貸したお金を返してくれない

同棲中に相手にお金を貸した場合、返済を求める権利があります。

重要なのは、お金を貸したことを証明する客観的な証拠です。

もし証拠がなければ、相手は「そのお金は借りていない」と主張するかもしれません。

借用書を作成しておくと、証拠として非常に有効です。

証拠になる具体的なものは、領収書やメールのやり取りです。

まとめ

今回は同棲解消によるお金のトラブル事例や対処法について解説しました。

同勢解消を検討している際、金銭トラブルが予想される場合は、弁護士に相談することをおすすめします。